扁桃炎・扁桃摘出の手術について、一問一答形式で端的に回答するコーナーのパートIIです。 パートIは、コチラをご参照ください。
目次
代替療法
ラジオ波凝固治療は考えた?
考えましたが、実績の少ない手術で不安がありますし、根治治療ではありません。私は扁桃サイズ自体は小さかったため、自分には効果が薄いと思いました。また、凝固治療により癒着が強化され、摘出に切り替えにくいかもという懸念もありました。
ちなみに、口蓋扁桃摘出術の執刀医に、ラジオ波凝固治療の効果について聞いたところ、あんなの効果無いと笑ってました。
仙人草は使った?
使いませんでした。アレルギーならともかく、扁桃内に病原菌が常駐していることが問題なのに、仙人草で治るメカニズムが理解できませんでした。プラシーボ効果の領域だと思います。
扁桃炎薬
過去飲んだ抗生物質・抗菌剤を自分なりにランク付けすると?
AAA:ジェニナック(キノロン系)
多剤耐性肺炎球菌すら倒す強力な抗菌剤。熱が39度を超えるレベルだとこの薬しか効かない感がありました。
キノロン系は、鉄・カルシウム・マグネシウムなどと一緒に飲むと、効果が大きく減退する恐れがありますので注意しましょう。
AA:ジスロマック(マクロライド系)
一日一回、3日間飲むだけで、その後、一週間は抗菌効果が続くという、持続性の高い抗菌薬。
ジェニナックばかりは体に悪いのか、耐性菌防止の関係か、重い病状でも時々処方されました。
体感的には、ジェニナックとジスロマックの効果が飛び抜けている感があります。
A:クラビット・レボフロキサシン(キノロン系)、
両方同じ薬です。38度台の普通の扁桃炎なら十分に効きます。一般的な抗菌薬。
BB:クラリスロマイシン(マクロライド系)、フロモックス(セフェム系)
自分の扁桃炎にはやや弱めな印象。軽い扁桃炎ならこれでも治りました。
C:アモキシシリン(ペニシリン系)
2週間近く服用したのに治りきらず、重度の中耳炎に至ったためトラウマな薬剤。もう二度と飲みたくありません。自分にはペニシリン系の耐性があったのかもしれません。
おススメのうがい薬は?
昔はイソジンを使っていましたが、アズレン(アズノール)うがい液がお勧めです。喉の軽い違和感であれば、これで治ることがありました。耳鼻科であれば時々処方してくれます。
他には?
手術前には、鼻うがいも試しました。ハナノアです。鼻に炎症がある方も多いらしいので、暫くの間だけでもやってみると良いかもです。
手術前発病を抑えるために長期間服用したツムラの「小柴胡湯加桔梗石膏(ショウサイコトウカキキョウセッコウ)」もお勧めです。抗生物質以外で初めて喉の腫れを抑えることができました。
入院中の痛み止めは?
ロキソニン(ロキソプロフェン)の処方が一般的だと思います。これは弱めの痛み止めです。私はこれで耐えられました。
より強い鎮痛薬もありますので、もしこれで耐えられない場合、先生にお願いしてみましょう。
扁桃まめ知識
扁桃を取ると無くなる?
無くなりません。扁桃摘出手術で取るのは、「口蓋扁桃」のみです。
実は、扁桃はいくつもあり、他に「咽頭扁桃」「耳管扁桃」「舌扁桃」があるため、口蓋扁桃を摘出すると、他の扁桃組織がカバーしてくれるのです。そのため心配いりません。
扁桃が小さいと手術は向いてない?
大きさだけで決して判断しないでください。
私も扁桃は小さかったので、摘出しても効果薄いと勘違いして長らく手術に踏み切れませんでした。サイズが小さくても凶悪な菌が住み着いていれば直ちに駆除した方が良いです。
そうこうしている間に、免疫が落ち、月1で38度オーバー発熱が続くようになってしまいました。小さくても慢性的に発病するのであれば手術により大きく生活が改善できます。そもそも見えるところでは小さくても、埋没しているだけ(埋没型)ということもあります。いわゆる氷山の一角というやつです。
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