扁桃炎・扁桃肥大に悩む方のための医療保険の解説②

世にも珍しい扁桃に焦点を当てた医療保険の解説の続きです。前回はコチラ。  

 

扁桃炎・扁桃肥大持ちの保険の選び方

乗合型の保険代理店

扁桃炎・扁桃肥大のみの観点でいえば、

扁桃摘出手術が手術給付金の対象となっていること

入院給付金日額に比して保険料が安いこと

の2つの条件を乗合型の保険代理店に提示してセレクトして貰うといいです。

 

乗合型の保険代理店とは、「ほけんの窓口」や「保険クリニック」のような沢山の保険会社の商品を取り扱っている保険代理店です。

 

ほけんの窓口を使ったことがありますが、分かりやすく、しつこい勧誘もなく、日本で断トツのトップシェアになるだけのことはあると感じました。保険クリニックも悪くありませんでした。

 

特定保険会社専属の代理店や、自社企業の代理店は、特定の保険会社の商品しか販売しませんので、行くべきではありません。

 

また、不祥事で有名な「かんぽ」も、民営化後の保険内容はコスパ最悪クラスで、信用力を背景に販売できている商品(信用だけで売るのも無理になって、詐欺的な販売に手を出した結果の不祥事)ですので、こちらも避けるべきです。

 

もし、かんぽや漢字系生命保険会社の保険に現在加入していたら、扁桃炎云々は関係なく、乗合型の保険代理店にすぐに相談に行き、もっとコスパの良い優れたカタカナ系の保険会社の商品に乗り換えることを強くお勧めします。

 

同レベルの保証内容をより安い保険料で達成できる可能性が高いと思います。

 

乗換に当たっては、告知義務がありますので、現状の健康診断結果などが芳しくなく、告知義務をクリアできないようであれば、乗換を断念した方が良いこともあります。そのため、健康な内に乗り換えた方がよいです。

 

月5000円の保険料も、50年で300万円になります。どんなに病気になって入院しても300万円も保険金が下りることはまずないです。保険の見直しにより、生涯で100万円以上のコスト削減になることもよくあります。

都道府県民共済

貴方が、30歳以上であれば、都道府県民共済への加入をお勧めします。手術給付金の対象に、扁桃摘出手術も入っています。医療特約を付けるのを忘れないようにしてください。

 

都道府県民共済は、保険代理店では取り扱っていませんので、公式サイトでの申し込みになります。

 

都道府県民共済は保険代理店・保険勧誘員を活用せずにコスト削減している関係で商材にならない(=手数料を貰えない)上に、商品スペックが非常に高く、コスパ観点で比較すると他の保険では勝てないので、保険販売員がdisる傾向にあります。彼らのポジショントークですので話半分に聞き流しましょう。彼ら自身が密かに加入していることも多いです。

 

都道府県民共済は、35-60歳の期間の保険としては、30-40%くらい戻ってくる割戻金も考慮すれば、民間の2-3倍くらいのコスパを有します。若年層に向かないのは、何歳で加入しても保険料が定額だからです。20代の場合、保険会社の医療保険と大差ありません。

 

60歳を超えると貰える保険金が大幅に減るから問題というのが、都道府県民共済加入者に対する保険代理店の一般的なセールストークですが、それを考慮してもトータルなコスパは比較になりません。

 

なお、何か1つだけ保険に入ることを進めるならば、私は都道府県民共済を自信をもって勧めます。家族・親戚・同僚にも勧めています。

 

都道府県民共済を強く否定するような保険勧誘員は、自分の成績のことしか考えていない勧誘員ですので信用しない方がいいです。(デメリットを軽く説明する程度であれば許してあげてください。彼らも仕事なのです)

コープ共済・全労災(こくみん共済)

分かりにくいですが、都道府県民共済とは別物です。全般的に、都道府県民共済よりコスパが1-2枚落ちますので、第一優先は都道府県民共済です。コスパは都道府県民共済と保険会社の医療保険の中間くらいです。

保険の雑学

掛け捨てについて

掛け捨てでない保険は保険ではない

医療保険は、基本的に掛け捨てです。貯蓄性医療保険も僅かにありますが、非常に高い保険料を払うことになるため勧めません。

 

掛け捨てを嫌がる方がいますが、実は保険は全て掛け捨てで、真の意味で掛け捨てでない保険というものは存在しないのです。掛け捨てでないとアピールする保険は、掛け捨て部分と貯蓄部分(非掛け捨て部分)を混ぜ合わせて素人目には分かりづらくしているだけで、実は裏では保険部分は掛け捨てられています。

 

貯蓄型の保険に加入するなら、株式・投資信託・外貨預金などと比較して条件を検討した方が良いです。保険での貯蓄は、長期間の縛りが入るうえに、特段有利でないことが多いので、私は好きではありません。

還付金付きの保険はお得ではない

満期の返金・定期的なお祝い金など、病気にならなくてもお金が還付される保険は、その分の保険料を多く払わされているだけですので、実は全然お得ではありません。朝三暮四みたいなものです。

 

私はこういう保険商品には絶対に入りたくありませんし、周りにも入らない方が良いと勧めています。

貯蓄性保険は保険料が高額

保険を販売するFPは、中立ではなく、保険会社の代理人(保険会社からの手数料収入で生活してる)ですので、貯蓄型保険を悪く言うことはありません。勿論デメリットは言いますが、メリットで打ち消しを試みます。

 

私は掛け捨ての有利な保険には結構入っていますが、有利な貯蓄型保険を見たことがないので勧めません。周りの投資に詳しい友人に聞いてみるのが良いと思います。

 

「保険の窓口」は良い代理店だと思いますが、ここでも必ず貯蓄型の保険を勧められると思います。保険募集人は、保険以外の貯蓄性商品を取扱えないので、有利不利にかかわらず勧めざるを得ないのです。そういうのは無視して、対扁桃用の医療保険の加入に集中しましょう。

 

なお、お金が余っていて、銀行預金以外を全く検討しないなら、保険で貯蓄もありです。銀行預金よりはましです。

古い保険について

医療保険は保険会社のドル箱商品であり、新規参入が未だに続いている競争市場です。そのため、保険の条件は、年々加入者に有利に変更されています。健康上の問題がなければ、古い保険は乗り換えした方が通常は得です。

 

乗り換え先の保険会社として定番は、新興保険会社(オリックス生命、ネオファースト生命、チューリッヒ生命、あいおい生命、メディケア生命など)です。

 

新興保険会社に比べて、4大生保(日生、第一、住友、明治安田)の保険料は、概ね2-3割は高いので、しがらみが無ければ切って乗り換えた方が良いです。

 

勿論、2年以内に扁桃摘出手術を受ける予定ならば、乗り換えしない方がいいです。手術を受けて保険金を貰ってから、乗り換えを検討しましょう。

 

他のブログで、大手の保険会社で沢山の保険金が下りた例を見かけますが、支払う保険料の割高さからは割に合わないので、扁桃摘出手術を想定して4大生保に新規加入することはお勧めしません。

 

なお、保険の解約は、保険会社のコールセンターに電話して解約用紙を送付してもらい、それを保険会社に送付するだけでできます。保険代理店を通す必要はありませんし、保険代理店に事前に伝えることも拒否することができます。(解約後には、保険代理店に解約の事実は伝わってしまいます。これは避けられません。)

 

解約抑止のため、「保険募集人から解約の案内をさせる」と言う不誠実なコールセンターも稀にありますが、基本的に拒否できるはずです。金融庁や生命保険協会に報告すると言えばすぐに諦めると思います。

 

月々1000円高いだけでも、一生払うと50-60万円の差になります。スーパーで数十円の特売やクーポンに気を遣う分を、保険料に振り向ければよほど効率的に支出を抑えられます。

告知義務について

保険代理店の募集人が、告知項目について、告知しなくて良いなどと説明するのは保険業法に抵触する違法行為です。刑事罰まであります。

 

告知の結果、本社の査定により、保険に加入できないと営業成績にならないため、告知必要なことも告知しなくて良いと唆す人も稀にいます。ノルマの厳しい代理店やフルコミッション型の代理店に多い傾向にあります。

 

実際、風邪などは告知不要と定めている保険会社もいくつかありますが、そうでない保険会社も多いです。保険募集人の説明を真に受けて告知せずに保険加入すると、実際の支払の段に告知義務違反でやられる可能性があります。口頭では証拠も残りません。

 

そのため、保険代理店と話す場合、ボイレコで記録を取っておくと安心です。記録があれば、告知義務違反でも、保険会社側の責任とされ、保険金が下りる可能性があります。

 

断っておきますが、多くの保険募集人は善良でマジメな方々だと思います。一部の不誠実な募集人がボイレコで悪事を露わにされて駆逐されることを望みます。これは株式や投資信託営業(違法な「断定的判断」の提供)でも同様に思います。

医療保険以外の保険について

医療保険以外は扁桃炎と関係ないため、他のサイトを紹介するに留めます。

 

コチラの元生保営業の方の個人サイトが中立かつコスパを意識した各保険分析を公開しています。今のところネット上で最も正確な分析だと思います。

 

なお、この方のサイトでは、ほぼ全ての医療保険をペイしないとして否定しています。でもこれは一般論です。

 

我々のような扁桃炎持ちの人間で、扁桃摘出手術も将来の選択肢として考えている場合は、他の人よりペイする可能性が高いので悪くないと思っています。

 

他にも、親族に遺伝性疾患を有する方、ガン家系の方、遺伝子検査により大病になり易いと診断された方など、相対的に病気になる可能性が高い方は、医療保険・ガン保険などの保険に加入すると有利な賭けになります。これらは、言ってみれば、合法的なインサイダー取引みたいなものです。

口蓋扁桃摘出術後の保険加入は?

口蓋扁桃摘出術は、術後の扁桃炎の可能性を無くし、健康を高めるものですので、健康に影響する後遺症が発生しなければ、保険加入上の支障はありません。実際、私は、術後半年くらいで、ガン保険と医療保険に加入しました。告知書に手術のことも記載しましたが、特に何も条件は付きませんでした

 

保険口蓋扁桃摘出術
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【体験記ブログ】扁桃摘出手術(扁桃腺切除手術)のススメ(2019/10/20更新)

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